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うちゃのブログ

インド占星術の雑記帳。 「インド占星塾」の掲示板に棲息していた占星術家の、素人目線の研究結果です。学習の参考にご利用ください。

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太陽と月と8室

月と8室の関係について。

ドゥシュタナに負けない惑星
という記事で
太陽と月は8室を支配しても、その悪影響を受けない
という説を紹介しました。

その9年後、
満月は吉、その6、月の強さと鑑定
という記事で
月が、半月から新月に向かっていて、8室に在住して、ケーマドルマ・ヨーガの人は、心が折れやすいかもしれない
って書いた。

その8年後、この2つはどういうこと?って
灯火さんがツッコミを。

17年ごしのツッコミ。ブログおそるべし。

仕方ない、解説します。


一般的に、8室に在住している惑星がある人は、
そのダシャーのときに
 ・予想外の変化

 ・精神的な悩み
を経験します。
多かれ少なかれ、だいたい9割以上の人がこれを経験します。
そして、このダシャーが終わったときには、
精神性とか考察する力みたいなものが磨かれている。
めでたしめでたし。

でも、魂を表わす太陽や、心を表わす月の場合は、なんか空気が違う。
生じた変化や悩みに対して、ありのままに受け止める傾向みたいなものが追加される。
だから、太陽期になったり月期になっても
「この人はきっと、突然の変化で悩むだろうな」って予測が当たらない。
変化をこやしにして成長する面のほうが大きかったりするのよ。

そういう事例を何件も見てきたので、
太陽と月は8室を支配しても、その悪影響を受けない説
って当たってると思った。

ただし、これは何十人も見てきて大雑把にとらえた印象なので
個別のホロスコープごとだとこのニュアンスを伝えるのが難しい。
だから17年前の記事には
「断言するまでの自信はない。偽のほどは、各自で調べてね」
って書いて逃げました。


さて、
「太陽+8室」や「月+8室」のダシャーで悩みが緩和されるのは、
あくまでもマハーダシャーとかアンタルダシャーの話。

「太陽 with 8室」や「月 with 8室」によって8室が与える傷は、実は緩和されてない。
ホロスコープ全体でいえば、やっぱり傷はあって、
性格的な傾向とか、惑星の象意が示すものごとを見ると、確かに8室によって太陽も月も傷ついてる。

たとえば月の場合、「心 with 哲学」で、考え込みやすい傾向が強まる。
これも8割以上の確率で当たる。
だから、8室に月がある人に言葉を投げかけるときは、注意しとこ、ってことになります。

長い解説になってしまった。いいわけがましくてごめんね。

関連記事:
ドゥシュタナに負けない惑星
満月は吉、その6、月の強さと鑑定

| ダシャー | 20:34 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

D9の8HにSuがいますが、Sa/Su期は悩んでましたね。
SaとSuの相性が悪いから、なおさらタチ悪い。

| ぷー | 2022/10/07 23:27 | URL |

Re:

そうそう
そんなふうな微調整してくと、いい感じで鑑定できる。

| うちゃ | 2022/10/08 08:32 | URL | ≫ EDIT

D1の8室に月、D9の8室に太陽と月(と土星)が在住しています。
D9発現後のプラティアンタルダシャーで、現在のところ確実に、太陽期に環境的な変化と、月期に精神面の変化と、突然の幸運がありました。
うちゃさんの研究の通り、段々と、太陽期の変化自体には悩まなくなってきています。一方で、月期にはメンタル面で大変厳しい出来事に見舞われ、変化(喪失)した後の新しい環境への対応に、苦慮してきました。しかしながら、その悩んだ分だけ、学び得るものも大変大きかったです。
それから、二転三転した後に、「全く」予想だにしない幸運にも、今迄のところ預かっています。
性格や物事への影響については、その通りです。

ご丁寧に記事まで書き下ろして下さり、ありがとうございました。
これからも楽しく勉強させていただきます。

| 灯火 | 2022/10/08 20:04 | URL | ≫ EDIT

Re:

こちらこそ、記事を書くきっかけを作ってくれてありがとうございました。
実は最初に記事を書いたとき(17年前)、誰かがツッコミ入れてきたら
ダシャー鑑定のときだけの限定セオリーだよ
って種明かししようと思ってました。灯火さんのようなツッコミをずっと待ってて、もう忘れはててたよ(笑)。

突然「の幸運」も8室なんだよね。そういう体験談は、学習者にとって貴重です。重ねて感謝します。

| うちゃ | 2022/10/09 22:00 | URL | ≫ EDIT















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