細木先生は、
「占いは占術ではない」と言っている。
これには、一瞬「ん?

」って思った人も多いんじゃないかな。
言葉って、人それぞれで認識が違う。
六星占術が中国占術を土台としてるのは周知の事実だけど、
この占術は細木先生がやってる
「占い」は別物ということになる。
じゃあ「、
占いって何?」って話になるんだけど、細木先生によると、
占いとは
「人生に不可欠な、衣食住をいう教えが占い」なのだそうだ。
つまり、細木先生にとっての
「占い」とは、生活の知恵を教えることらしい。
この考え方は、多くのインド占星術家たちとは相容れないだろう。
インド占星術を勉強してる人たちの多くは、
学術的に考え、いろんなことを惑星配置から読み取っていこうとするから、
極論すれば、ホロスコープを見るだけで過去が当たらなければ意味がないし、
現在が当てられなければ意味がないし、未来を当てられなければ意味がないと考える。
「
占いって何?」と聞かれたら、
「惑星から何が読み取れるか、どれだけ読み取れるか」
が占いだと答えるはず。
一方、テレビを見る限りでは、
細木先生は未来予言を苦手とする占い師だ。
占術というより、人生経験で未来を予測してしゃべってるふしがある。
過去のことも、占術ではなく事前の情報収集や話術で補ってる部分が多いっぽい。
けど、現状を把握する能力、そしてそれに対して的確なアドバイスを与える能力、
これはバツグンに高い。
つまり、過去や未来はおいといて、
衣食住を土台に、人生に必要な教えを説いて回ることを
「占い」と定義しちゃえば、
細木先生は確かに、優れた「占い師」だ。
けどこれ、ホロスコープを丹念に読み解こうとする
「占い」とはまったく別物。
ついでに言えば、
カウンセラー的に客の話を聞いてあげて、
癒してあげることが占いだと考えるプロの占い師も多いけど、これもまた別物。
単純に言えば、
「当ててこそ、占い」
「アドバイスしてこそ、占い」
「癒してこそ、占い」というふうに、人それぞれ
「占い」という言葉に込められた思いや主眼が違う。
細木先生は、そんじょそこらの占い師よりは、自分のほうがずっとずっと良いアドバイスができるという自負があるからこそ、
みなさん、どうぞ占い師の助言に負けることなく、、明るく素直な心で毎日をお過ごしくださいと言ったんだと思う。
私は、衣食住の知恵や助言といった
「占い」は細木数子やプロの占い師にまかせて、
過去・現在・未来を読み取る
「占い」の技術を高めていきたい。